2025年6月30日、あすか製薬株式会社から日本初の黄体ホルモン単剤経口避妊薬（POP：Progestin-only Pill）「スリンダ®（一般名：ドロスピレノン 4mg）」が発売されます。

黄体ホルモン単剤ピルは、ミニピルとも言われ、今までは海外からの輸入品しかありませんでした。

ピルは、エストロゲンとプロゲスチンの合剤（COC：Combined Oral Contraceptive）が主流ですが、スリンダはエストロゲンを含まない新しい選択肢として、今後注目されることが予想されます。

●スリンダの特徴とは？

・エストロゲンを含まないため、血栓リスクが低く、40歳以上の方、喫煙者、授乳中の方にも処方可能です。

・有効成分はドロスピレノン4mg。スリンダは海外ではすでに広く使用され、安全性・有効性が確認されています。

（ドロスピレノンは他に、ヤーズ、ヤーズフレックス、ドロエチ、アリッサに含まれています。）

●当院でも6/30より処方開始します。

当院では、スリンダの処方を2025年6月30日より開始予定です。(処方ご希望の方は、6/30午後以降にご予約ください)

当院は避妊だけでなく、月経トラブルやホルモンバランスの悩みにも幅広く対応いたします。カウンセリングをご希望の方はお気軽にご相談ください。

●よくあるご質問（FAQ）
Q1. 副作用はありますか？

→ 血栓症をおこさないということは、血を固めない分、不正出血が最も多い副作用です。

他には頭痛、乳房の張りなどがみられることがありますが個人差があります。

Q2.費用はどれくらいですか？

→ スリンダは自費のお薬です。薬剤費は1シート3850円になります。

Q3.1回に何シート貰えますか？

→ スリンダは自費のお薬ですので、投与制限はありません。（年に1回は子宮頸がんや超音波検査、血液検査をおすすめします。そのため、健康チェックの意味で、上限1年分にする予定です。）

スリンダは、「もっとやさしい避妊法」「あなたの体に合ったホルモン療法」を実現する新しい選択肢です。

これまでピルを断念されていた方にとっても、再検討する価値のあるお薬といえるでしょう。

ミニピルにしてみたけれど、今までのピルの方が身体にあっていた、という方もいると思います。もちろん、そういったケースにも対応できます。

当院では、女性のライフステージに寄り添うホルモンケアを大切にしながら、最新の情報と治療を提供しています。気になる方はぜひご相談ください。