前回の寝る前の習慣がついたら、次はこんなことを試してみましょう。
1.10:00~2:00に寝る
眠っているときは、成長ホルモン(GH)をはじめとして体の新陳代謝を促す物質が脳から分泌されます。「寝る子は育つ」というように、特に子供では成長ホルモンの分泌がよいのですが、30代になってくると次第に分泌が悪くなります。大人こそ、なるべく分泌されやすい時間帯に寝ることが必要なのです。
2.ストレッチする
現代人は本来の身体能力よりずっと運動不足。さらに、前かがみになって作業することが多いので、反ったり、体をひねったり、ばんざいをしたり、という動作を1日していないこともしばしば。お風呂のお湯がたまるのを待つ間、あるいは、お風呂の中、お風呂あがりに、背中や首を中心に、気持ちいいと思う方向にのびをしてみましょう。
3.安眠のつぼを押す
足の中指の付け根のつぼを涌泉といい、安眠効果があります。
また、頭には頭頂部に百会、耳の付け根を安眠というツボがあります。おすすめは、お風呂か、布団の中で気持ちいいと感じる強さでじんわり押すこと。このとき、頭を空っぽにして自分の好きな景色などをイメージするのがポイントです。
4.光を調整する
会社の蛍光灯の明かりは、まぶしすぎて交換神経を活性化させます。家に帰ったら、ほっとする温かみのある明るさにして、眠る30分前にはすこし暗いかな・・・というぐらいでちょうどよいです。逆に、朝はしっかりと朝日を浴びることで、覚醒が促進されます。
5.一か所だけでも片づけ、明日の準備をする
女性はいつも同じカバンではないので、財布や携帯など必ず持っていくものは場所を決めて帰ったらすぐそこに置くのがお勧めです。できれば翌日使うものを準備しておくと、安心して眠れますね。
それでもうまく眠れないとき、浅すぎる眠りのとき、心配事があって不安なときはご受診ください。一番いけないのはお酒で眠ろうとすることです。睡眠薬を恐れる方も多いですが、短期的に使用ししっかり眠ることで心身の状態をよい方向に向ける手助けになります。