インターネットで偽の母乳を販売していた業者が存在していたことが報道されています。
確かに、乳母、もらい乳、そういった風習があったことは確かです。でも、母乳は母体の血液から作られるもの。
自分の子にあげる時でも、母体の健康状態、喫煙の有無、薬の服用の有無、HIVやHTLV-1といった感染症の有無を確認するもの。
ましてや、どこでどのように作られているか、だれの乳なのか、衛生状態はどうなのか、成分も定かでない、そんな生体成分を買って、わが子に与えてはいけません。
母乳が飲ませられなくて苦しかったり、ミルクは悪い!と思い詰めたあまりに、購入する人がいたのだと思いますが・・・・。
正式に、日本産科婦人科学会から、第三者母乳販売報道についての声明が発表されました。厚生労働省も注意喚起しています。
以下引用です。
今般、母乳をインターネット上で販売している実態があるとの報道がありました。
既往歴や搾乳法、保管方法等の衛生管理の状況が不明な第三者の母乳を乳幼児が摂取することは、病原体や医薬品等の化学物質等が母乳中に存在していた場合、これらに曝露されるリスクや衛生面でのリスクがあります。こうした母乳を乳幼児に与えることを、私たちはお勧め致しません。
引用終わり。
どうか、本当に大事なことを忘れないでください。
お母さんが育児を「大変だけど幸せ」と思ってくれれば、コミュニケーションをとってくれれば、きちんと栄養状態を記録してかかりつけ医で検診してもらっていれば、母乳でもミルクでも、経腟分娩でも帝王切開でも、普通分娩でも無痛分娩でも、いいと思うのです。
大切なのは、赤ちゃんを愛しいと思えること。慣れなくて大変だから、周り中の力を借りれるだけ借りて、甘えて、かわいいと思う余裕がどこかにある状態で育児をしてください。
↓今年も、天の川は曇天で見えませんでしたね・・・。