電車やバスの、混雑した車内。そんな中で、もし赤ちゃんが大泣きしていたり、小さい子がぐずったりしていたら。この微妙な雰囲気、皆さんも一度は経験あるのではないでしょうか。
先日、奇跡のようなおばあちゃんに、バスの中でお会いしました。
ぐずって泣き止まないベビーカーにのっている赤ちゃん。そして泣き止まない赤ちゃんに途方に暮れて、イライラしているお母さんと、気を引きたいのかあえて大声でお母さんに話しかけるお姉ちゃん。
車内の空気が悪くなってきたとき、どう見ても80才は超えている腰の曲がったちっちゃいおばあちゃんがバスに乗り込んできました。
おばあちゃんは、ぐずっている姉妹二人を見ると、ひょうきんな笑顔で
「ん?どおした?あーいい子だねえ、ほんとにいい子だ」と話しかけ、ちょいちょいとベビーカーのベルトをずらしました。
すると・・・赤ちゃんは泣き止んで笑い始めたのです!
続いて、お姉ちゃんに「とってもかわいい色のお洋服だねえ、あなたの髪の毛の色にぴったりだよ」と話しかけました。
すると、お姉ちゃんはぐずるのをやめて座席に座り直し、嬉しそうにおばあちゃんとひそひそ話を始めました。
お母さんが驚いて『あ・・・ありがとうございます』といったら、おばあちゃんはにっと笑って、
「毎日子供は育つからね、ベルトのここがきつかったみたいだよ。とってもいい子たちだから、褒めて育ててあげてね!こんなばばあのいうことだけどね」といって、次のバス停で降りて去っていきました。
誰にでもできる技ではございません。きっと、あのおばあちゃんは子育ての神様だったに違いない、と思った出来事でした。