私は大変活字が好きでして、手当り次第の乱読派です。
小説やエッセイなどは、どこか似通っていて、目と脳を遊ばせるために読むのですが、最近、とんでもない衝撃を受けた本があります。
それは、東田直樹さんの「飛び跳ねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること」です。
皆さんも、同じ言葉を大声で繰り返していたり、じーっと何かを見ていたり、不可思議な行動をとっている自閉症の人を見かけたことがあると思います。また、映画「レインマン」で、自閉症の人が特異なほど優れた才能を発揮すると知ったかたもいるでしょう。
この本を読むと、見かけ上『何もわかっていない』と思われていた自閉症の東田さんが、どれだけはっきりした自分の考えを持ち、我々の何百倍もの努力をして文字として思考を紡ぎだしているということがわかると思います。
私が感銘を受けた言葉を引用させていただきます。
「忘れてはいけないのは、実際の人生に作者はいないということです。」
他にも沢山おすすめの言葉がありますので、ぜひご一読ください。