子宮内膜症の治療:基本は薬物治療、時に手術を考慮
この15年ほどで、子宮内膜症の治療は大分進歩しました。
40才以上、4cm以上では卵巣癌に変化するリスクが高いので手術を考慮します。ただし、手術は残存卵数を減らすので妊娠のプランをよく立てることが大切です。
また、内分泌療法とは、薬で自分の卵巣からの排卵が減る→ 内膜が増えない→ 病気も悪化しない、という流れを作るものです。こちらは、薬物療法単独でも、手術後の再発抑制にも、行われる治療です。
早めに発見すれば、1~2cmの病変は消えることもよくあります。
低用量ピルによる治療は、保険適応にもなっております。
将来の妊娠のため、また、卵巣がん防止に備え、以前よりも月経痛がひどくなった、月経量が増えた、ということがありましたら婦人科をぜひ受診してください。