病院、特に婦人科は、かなり敷居が高い場所です。
しかし、女性は年齢による変化に伴い、その時期に特有の病気や悩みを抱える方が少なくありません。
当院は、女性のための、安心できる保健室を目指し、一般的な婦人科の悩みに幅広く対応しています。
自分の体の変化について知り、健康に過ごせるよう、検診を受けたいときや、気になる症状やお悩みがあるときは、お気軽にご相談ください。
必要時は専門の医療機関をご紹介できるよう、総合病院・大学病院などの専門機関との連携も大切にしています。
月経による痛みや症状で悩んでいるのに、痛くても我慢している、市販の薬で対処してやりすごしている、という方が少なくありません。
重い痛みやその他の症状は日常生活に支障をきたすだけでなく、その背後には子宮内膜症・子宮腺筋症や子宮筋腫などの病気が潜んでいる場合もあります。
ひとりで我慢しないでまずは医師に相談してみてください。
子宮内膜組織(生理の血液になるもと)と同じ組織が子宮内以外の場所に生じる病気です。月経のたびに、腹痛、腰痛、性交痛、排便痛などを起こします。また不妊の原因になることもあります。低用量ピルや黄体ホルモン製剤で治療・予防ができます。
子宮内膜組織(生理の血液になるもと)が子宮の筋肉に入り込むことで、子宮が腫大する病気です。月経のたびに痛みが増強し、月経血が増え(過多月経)、月経期間も延長します。貧血や不妊、流産の原因になります。
子宮筋腫は子宮にできる良性の腫瘍です。その発生・増殖には女性ホルモンが関わっており、生殖年齢にある女性の4人~5人に1人の割合で見つかると言われています。筋腫の存在場所、大きさや数によって症状はさまざまです。症状がなく子宮がん検診や妊婦健診で指摘されて気付くことも多いのですが、筋腫の大きさや数が増すにつれ、過多月経、生理痛の増強、不正出血、腹痛、腰痛、頻尿、貧血などの症状が出やすくなります。過多月経や貧血がある場合は手術も考慮されます。
おりものは月経周期によっても変化します。おりもののにおいが気になったり、色や量がいつもと違うときは、病気の可能性があるので受診しましょう。
セックスによって感染する病気を総称して性感染症といいます。代表的なものに、クラミジア、淋病、梅毒、性器ヘルペス、コンジローマなどがあります。
性感染症にはおりものや、外陰部のかゆみや痛みなどの症状が出る場合と、自覚症状がなく検査をしないとわからない場合がありますので、ご心配な場合はまずご相談にいらしてください。
当院ではクラミジア・淋菌・梅毒・HIV等の検査結果をスマートフォンにお送りする形で迅速にお伝えしております。(正確な結果が出るまでには検査結果によって日数が異なります)
望まない妊娠や不妊の原因となる性感染症を避けるために、正しい避妊の知識を身に付けておくことが大切です。
当院では、低用量ピル(OC)の処方や子宮内避妊具(IUS)の装着など、その方にあった避妊法をご提案しています。
また、避妊に失敗して72時間以内に内服すると妊娠を高確率で避けることができるアフターピルも処方しております。
なお、いずれの避妊法にも性感染症の予防にはコンドームを併用しましょう。
医療の発達とともに、不妊治療も進化し、高齢出産も増えてきましたが、一方で妊娠・出産には適齢期があり、妊娠を後回しにしすぎると、気持ちの準備が出来たときには授かりにくい身体になっていることもあります。
妊娠を考えているけれど、何から検査を受けたらいいかわからないし、いきなり体外受精メインの不妊クリニックに行くのは抵抗がある。自分の年齢や体調とあわせて、子供をいつ産むか考えたいが、今は不妊という言葉をよく聞くし、自分が排卵しているか知りたい。そんな方にこそ来ていただきたい外来です。
体外受精適応の方には実施施設のご紹介の相談にお応えします。
妊娠したかな?と思ったら、特に心配な症状がなくとも、早めの受診が大切です。
市販の妊娠検査薬で陽性反応であっても、流産や子宮外妊娠などの可能性があります。生理予定日から遅くとも2週間目頃までには受診をしましょう。
当院は日本赤十字社医療センター、愛育病院、都立広尾病院、順天堂大学医学部付属病院、虎の門病院他、都内各病院と産科セミオープンシステムによる妊婦健診を実施しています。
40歳を過ぎると卵巣機能は少しずつ低下し、女性ホルモンの分泌も次第に減少します。
閉経前後のおおむね45歳~55歳頃を更年期といい、この時期のホルモンバランスの乱れによっておこる心身の不調を更年期障害といいます。
症状の程度に応じて対処法はさまざまですが、不足した女性ホルモンを補うホルモン補充療法のほか、自律神経を整える薬や心を落ち着かせる薬の服用、漢方薬などがあります。
採血等の検査を行い、ホルモン補充療法や漢方薬の相談を行います。
子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因で起こる、若い世代に多いがんです。
妊娠出産にかかわるため、症状がないうちに検診で早期発見することが大切です。性交渉が始まったら、1年に1回子宮頸がんの検診(子宮頸部細胞診)を受けることが勧められています。
また、30代以降では、子宮頸がんの原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)による検診も有用です。
子宮頸がん検診で異常があった場合、精密検査も可能です。
「子宮頸がんの精密検査」とは、コルポスコピー検査、組織診のことです。
コルポスコピー検査というのは、顕微鏡の一種で拡大して観察する検査で、組織診は子宮頸部からかけらをとってがんがあるか診る検査です。子宮頸がん検診の結果が異常であった場合に行います。
当院は、都内各医療施設と連携して、コルポスコピー検査・組織診を実施しています。コルポスコピー検査と組織診をご希望の場合は、月経期を避けて予約していただければ当日検査が可能です。検査後、2週間前後で結果が出ます。手術が必要な際は、組織診結果を共有し、迅速に手術可能施設にご紹介させていただきます。
症状がなくても、年1回はレディスドックでご自分の健康のチェックを行うことをお勧めします。
検診においては、去年、一昨年、とデータを継時的に比較していくことがとても大切です。去年は大丈夫だったけれど、今年はこの結果がおかしい……といった場合に病気が発見されることがあるのです。
お忘れにならないよう、誕生日や記念日に受けるのも一つの方法です。
当院では、基本となる子宮がん・乳がん・卵巣がんの検診の他、ご希望に応じておりものや採血の検査での性感染症の検査、採血や超音波による一般健康診断も行っております。様々な項目がありますので、医師にご相談ください。
甲状腺疾患:甲状腺機能亢進症(バセドー病)・低下症(橋本病)は女性に多い病気です。生理不順や更年期障害だと思っていたら、甲状腺の病気だったということはしばしばあります。採血でわかりますのでご相談ください。
更年期~閉経期には、高脂血症(高コレステロール血症)に注意が必要です。女性ホルモンのエストロゲンが減ってくると、コレステロールが高くなってきます。高脂血症は心筋梗塞や脳梗塞のリスク因子です。遺伝も大きな要因なので、ご家族に高脂血症の方がいる方は特に注意が必要です。
妊娠を考えたら、麻疹・風疹抗体検査、ワクチン(予防接種)を受けましょう。女性だけでなく、家族の男性も予防接種することが大事です。
当院では、風疹・麻疹ワクチンの他、インフルエンザ・子宮頸がん(HPV)・B型肝炎・水痘・おたふく(ムンプス)等の予防接種を行っています。
在庫確認のため、ご希望の際はお電話が確実です。また、予約の際に希望のワクチンの種類をお伝えください。
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