ドラマ 「コウノドリ」2が今月から放送されています。
第3話のテーマのひとつが産後鬱でした。
産後鬱というのは、思っているよりずっと頻度が多いです。学会や国も対策を取り始めていますが、まだまだ一般認知度は低いと思います。
妊娠、出産を終えても、お母さんは一息つく間もありません。むしろ、そこからが始まりです。
たとえて言うなら、「富士山を上り終わったらヒマラヤ山脈があった」みたいなものではないでしょうか。
その上、授乳期は、脳保護作用を持つエストロゲンの分泌量が下がりますから、色々なことをマイナスに受け取ってしまうのも無理ありません。
個人的には、まじめな方、仕事で結果を出してきた方、優秀な方ほどひとりで悩みを抱え込んでしまう印象があります。
最後の場面で、
「皆子育て美化しすぎです。髪振り乱してやってるんです。 少しぐらい誰かを頼ってもいいんですよ」
というセリフがありました。
今この瞬間も、マンションの一室で、お子さんと二人きりで途方に暮れているお母さんに、この言葉が届きますように。
と、思いながら今日も外来をしています。